・単列アンギュラ玉軸受 (Single- row angular contact ball bearings)
・ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重を負荷することができます。 ・玉と内輪・外輪とは接触角をもっており、接触角が大きくなるほどアキシアル荷重の負荷能力が大きくなりますが、高速回転には不利になります。また、接触角が小さいほど、 高速回転に有利になりますが、アキシアル荷重の負荷能力は小さくなります。 ・通常,2個の軸受を対向させ、内部すきまを調整して使用します。
・ラジアル荷重の他にアキシアル荷重がかかる油圧ポンプ、縦型ポンプなど。
・接触角により、15°、25°、30°、40°などがあります。
・組合せアンギュラ玉軸受 (Matched mounting angular contact ball bearings)
・単列アンギュラ玉軸受を2個以上組み合わせ、両方向あるいはより大きな一方向のアキシアル荷重を受けられるようにしたり、予圧をかけることにより軸受の剛性を高めることができます。
・軸の回転精度の向上や剛性アップが求められる工作機械の主軸、研削スピンドルなど。
・組合わせる軸受の配列により、背面組合せ形(DB)、正面組合せ形(DF)、並列組合せ形(DT)などがあります。
・複列内輪及び複列外輪をもつアンギュラ玉軸受で、両方向のアキシアル荷重を負荷することができます。
・自動車のエアコン用電磁クラッチなど。