1.精密な機械部品
ベアリングは回転時の摩擦をできるだけ小さくするための部品で、回転部分には欠かせないもの
です。ベアリングの中には、転動体と呼ぶ鋼球又はころが入っています。
転動体が鋼球であるボールベアリングは、使いやすさもあり、数多く使用されています。軸受の内
外輪の軌道面および鋼球の表面には、回転時の摩擦力を小さくするため、超精密表面加工が施さ
れています。特に鋼球表面の凹凸は非常に小さく、いまや0.00001(10万分の1)mm以下のレベル
で、鏡の表面のようになっています。
2.国際規格に基づいた互換性商品
ベアリングは、その規格が国際標準化機構(ISO)のもとに主要寸法、公差など、規格の統一が図
られた国際的に互換性のある商品です。
日本のベアリング産業は、国内あるいは海外においてベアリングを生産し、世界全体における生産
の半分程度を占めるようになっています。また、製品の輸出や海外における生産をとおして、様々な
国における人々の生活を支え、産業の発展に貢献しています。
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略号説明
ISO/TC4 |
− |
国際標準化機構/転がり軸受専門委員会(International
Organization for Standardization/Technical
Committee 4) |
JISC |
日本 |
日本工業標準調査会
(Japanese Industrial Standards Committee) |
AFNOR |
フランス |
フランス規格協会
(Association francaise de Normalisation) |
ANSI |
USA |
アメリカ規格協会
(American National Standards Institute) |
BSI |
イギリス |
英国規格協会(British
Standards Institution) |
CSBTS |
中国 |
中華人民共和国規格協会
(China State Bureau of Technical Supervision) |
DIN |
ドイツ |
ドイツ規格協会
(Deutsches Institut fuer Normung) |
GOST R |
ロシア |
ロシア閣僚会議国家標準委員会
(State Committee of Russian Federation for Standardization and Metrology) |
SIS |
スウェーデン |
スウェーデン規格協会
(Swedish Standards Institute) |
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3.地球環境にやさしい商品です。
ベアリングは回転部分の摩擦を低減し、力やエネルギーを無駄なく伝えることができる地球環境に
やさしい商品で、エネルギーの節約に大いに貢献しています。
例えば、自動車には100個以上のベアリングが使われていますが、もしベアリングが使われていな
かったとすると、日本において年に50万キロリットルもの燃料が余分に必要になります。この量はド
ラム缶で積み上げると富士山の約600倍となり、縦につなげていくと沖縄から北海道までの長さにな
るほどの大きな量です。
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