ベアリングとは

・軸受の歴史
 ベアリング(軸受)のルーツは、紀元前650年頃の古代アッシリア時代に、転がり運動の原理
を応用して巨像を運ぶ様子が描かれている事から、文明の暁の時代から既に応用されてきたと
考えられます。その後、産業革命を経て、今日では機械装置の駆動を支え、摩擦を減らし、
スムーズな機械の回転運動を支持する重要な機械部品としてその役割をはたしており、
その用途は自動車、家電製品など身近なところから、産業機械、交通、情報通信、半導体など
あらゆる分野に広がりをみせております。
 
スラスト玉軸受の再現模型
(15世紀、レオナルド・ダ・ヴィンチ考案)
 
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・現在の軸受
 ベアリングを大別すると「転がり軸受」と「滑り軸受」に分けられます。
 「転がり軸受」は一般に2つの軌道輪(外輪、内輪)、転動体(ころ、またはボール)及び保持器で
構成されており(図1)、内輪と外輪との間に何個かの転動体が保持器によりお互いに接触しない
ように、一定間隔を保って配置され滑らかな転がり運動をするような構造になっています。
「転がり軸受」の特徴は、①摩擦が小さい、②円滑で高速回転で使用できる、③保守・取り扱いが
簡単であることなどから、現在のベアリングの大半は「転がり軸受」です。
 これに対して、「滑り軸受」は外輪と内輪の間に油や空気を介在させて「転がり軸受」の
転動体はない軸を支える仕組みになっています(図2)。従って、外輪と内輪との接触面積が
大きいため大きな荷重に耐えられますが、「転がり軸受」にくらべ一般的に摩擦が大きいため、
回転抵抗も大きくなります。
図1 転がり軸受

図2 滑り軸受

 

ベアリングの種類特長 及び 軸受の構成部品と関連製品

軸受の種類

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 










 

 

 

 

玉軸受

 

ラジアル玉軸受
深溝玉軸受
アンギュラ玉軸受
4点接触玉軸受
自動調心玉軸受
スラスト玉軸受
スラスト玉軸受
スラストアンギュラ玉軸受

 

ころ軸受

ラジアルころ軸受
円筒ころ軸受
針状ころ軸受
円すいころ軸受
自動調心ころ軸受
スラストころ軸受
スラスト円筒ころ軸受
スラスト針状ころ軸受
スラスト円すいころ軸受
スラスト自動調心
ころ軸受
軸受ユニット      
リニア軸受      


 り

球面滑り軸受
プレーンメタル軸受
ステップ軸受、
ティルティングパッド軸受
動圧スパイラルグループ軸受
静圧流体軸受
焼結含油軸受
プラスチック軸受




         

[このホームページでは上記のうち、転がり軸受の全てと、滑り軸受のうち球面滑り軸受をご紹介しています。]

軸受の特長→